生産者と市場を繋ぐ取り組みに注力/純正食品マルシマ
2023年8月15日
台湾市場での商品展開も強化
オーガニック食品や自然食品を取り扱う純正食品マルシマ(広島県東尾道)では有機JAS認証を取得した商品を多数取り扱っている。
「有機醤油」をはじめとする基礎調味料から加工食品まで幅広く商品を展開する同社では、有機の食品を身近なものとするため有機の素材を使用したお菓子の商品ラインアップも拡充させている。「まじめにおいしいおやつ」シリーズでは米粉せんべいや大豆チョコなどの商品を展開し、7月には国産有機きな粉を使用した「ひとくちきなこようかん」を発売した。
同社では生産者と市場を繋ぐ取り組みにも力を入れ、生産者と提携した原料確保に務めている。商品の原料となる大豆や米を栽培する農家とは毎年種まきの時期から播種前契約を行い、転換期間中有機農産物も買い取っている。こうした取り組みが安定した原料の確保、さらに栽培農家の支援に繋がっている。
また、同社代表取締役の杢谷正樹氏は、環境配慮の重要性が認識される近年、有機栽培食品を食べることが環境配慮に貢献すると消費者に浸透してきているという。杢谷氏は「SDGsや環境配慮が注目されている中、有機食品をおいしく食べることも環境配慮に貢献するということを広めていきたい」と話す。
今後は海外市場での商品展開も強化し、2020年に日本の有機JASと同等性が認められている台湾の有機市場に向けた商品展開も拡大させていくという。