「ヒシエキス」育毛など新臨床結果/林兼産業
林兼産業(山口県下関市、☎083・267・1837)は、抑制×分解をキーワードとして、独自抗糖化素材「ヒシエキス」を提案する。育毛や頻尿対策への活用も注目されており、今月には、新たな臨床結果を発表予定だ。
東南アジア原産の水草・トウビシの果皮から抽出されるヒシエキスは、約800種の植物から糖化反応を強く阻害する機能性素材として選出・開発された。これまでに多くの健康食品への採用実績を持ち、機能性に関する研究も多数蓄積している。
抗糖化活性については、AGEsの一種であるペントシジン、CML、3DG(3‐デオキシグルコソン)の生成抑制を確認。糖化物分解活性試験では、ヒシエキスがPTB(α‐ジカルボニル構造の切断活性を示す試薬)よりも高いα‐ジカルボニル結合切断作用、ならびに糖化架橋切断作用を持つことも明らかになっている。
また、健康な男女にヒシエキスを12週間・1日100mg摂取させ、血中糖化物の変動をプラセボ対照二重盲検法で検証した研究においては、血中糖化物(ペントシジン)の有意な低下を確認するなど、糖化ストレスの各段階に「抑制」と「分解」の方向からアプローチすることが分かっている。なお、機能性表示に向けた取り組みも進行中。
終末糖化産物の蓄積は、毛髪の成長期初期において新たな毛が生えにくい原因になることも知られている。
ここでも、ヒシエキスの持つ抗糖化作用の影響が期待されるとともに、AGA治療で用いられる5αリダクターゼ阻害薬と同様の阻害活性をヒシエキスも持つことから、同社は発毛への影響を動物試験で確認した。
その結果、ヒシエキス投与による発毛および育毛促進、キューティクル改善効果を確認。男女44人を対象としたモニター試験で、ヒシエキス摂取による「髪の広がり」、「頭皮の乾燥」、「(男性被験者において)抜け毛」など有意な体感改善が明らかとなっている。
また、糖化と関わりのある高血糖症状は多飲多尿を介して頻尿症状に影響することにも着目し、提案を強化している。
今日から開催される食品開発展では、プレゼンテーション「速報!薄毛対策素材ヒシエキスの臨床試験結果」(5日13:00~13:20@PA会場)、「臨床試験実施!ヒシエキスで尿の悩みに3つの対策」(6日11:00~11:20@ PA会場 )を発表する。