自見大臣「検討課題多岐に」/機能性巡る検討会
2024年4月22日
「GMP義務化」「健康被害情報の収集体制見直し」などの指摘も
消費者庁は4月19日、第1回「機能性表示食品を巡る検討会」(座長:神戸大学大学院法学研究科教授 中川丈久氏)をオンラインで開催。出席した構成員からは、「紅麹由来ポリケチドに含まれるモナコリンK(ロバスタチン)は米国では医薬品成分であるが、これを機能性表示関与成分とすることは適切か」、「紅麹製品による一連の健康被害は製造管理体制に問題があると考えられることから、機能性表示食品の製造においてはGMPの義務化が必要ではないか」、「健康被害情報の収集体制が上手く機能していないと考えられるため、何らかの工夫が必要ではないか」、といった意見が交わされた。
こうした課題を踏まえ、中川座長は「機能性表示食品制度の規制を厳しくしすぎると、かえって規制のない一般の健康食品に事業者が流れている可能性があるため、適切に機能するようなルール作りが必要だ」との見解を示した。
また、自見はなこ消費者担当大臣は「製造過程における安全性の担保や健康被害の報告ルール、届出表示の義務表示事項など、検討すべき課題は多岐にわたると認識している。機能性表示食品のより良いあり方の実現に向けて、活発な議論が行われることを期待したい」などとコメントした。
第2回の検討会は、4月24日(水)の開催を予定している。
↓↓↓ 購読(電子版・紙版)のお申込みは以下よりお願いします ↓↓↓