“日本発”の口腔ケア素材・CIに注力/日新製糖
砂糖との共存下でも虫歯菌を抑制
製糖大手・ウェルネオシュガーグループの日新製糖(東京都中央区)では、〝日本発〟の新たなオーラルケア素材「CI‐Dextran mix」(以下、CI)の原料供給に力を入れている。
「健食原料・OEM展2024」では、「オーラルケアができる環状オリゴ糖CI」とのテーマで企業プレゼンテーションを実施する(24日:15時35分~、25日:13時15分~、いずれも第5セミナールーム)。
CIは、黒糖などの食品にも含まれる環状オリゴ糖の一種・サイクロデキストランを主成分とし、砂糖を原料に酵素と菌を2段階で反応させることで製造される。日新製糖では、長年にわたる試行錯誤を経てサイクロデキストランの量産化に成功し、2021年に原料供給を開始した。
その特徴として、虫歯菌が産生するGFT酵素の活性を強力に阻害することでプラーク(歯垢)の形成を抑制する働きを持ち、特に砂糖との共存下においても有効性を発揮することが他の口腔ケア素材との大きな差別化ポイントとなっている。
昨年末には、ヒト臨床試験の結果をまとめた論文を投稿しており、現在は夏ごろの受理を目標に機能性表示食品の届出に向けた準備を進めている。
今年5月に開催される日本歯周病学会では、麻布大学との共同研究の成果の発表を予定するなど、学術機関と連携したエビデンスの創出にも注力。今後は自治体との連携によるビッグデータの所得も視野に入れている。
一昨年には化粧品INCIの登録を完了しているほか、医薬部外品添加物の申請も行っている。
無味無臭で水溶性や安定性にも優れるため、サプリメントから飲料、ガム、グミ、チョコレート、クッキーなど砂糖を含む菓子類、歯磨き粉、洗口液などのオーラルケア用品、さらにはペット向けサプリメントに至るまで、幅広い剤形に対応可能。
昨今は、国内のみならず海外からの引き合いも増えていることから、生産体制のさらなる強化にも取り組んでいく方針だ。
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