独特なメカニズムのコラーゲンに注目/小林香料

2024年5月1日

 小林香料(東京都中央区)が供給する「ピノリッチコラーゲン」は独特のメカニズムを持つコラーゲン原料として注目度が高まっている。今年3月から供給を開始した同社のオリジナル原料「ピノリッチコラーゲン」はコラーゲンの架橋物質であるピリジノリンを豊富に含有する点が特徴。コラーゲン素材を製造する過程で除去されることが多いが、「ピノリッチコラーゲン」は一般的なコラーゲン素材の4倍以上のピリジノリンを含有する。

 コラーゲンはペプチド鎖が棒状分子として集まり整列して形成されるが、ピリジノリンは棒状分子間を架橋する役割を持つ。また、体内のコラーゲンが分解された際にはシグナルとなり、コラーゲン産生のスイッチの役割も担う。細胞表層には「RAGE」という受容体があり、特異的にピリジノリンを認識する。これによりコラーゲン産生促進に関わるTGF—β1遺伝子の発現、Ⅰ型コラーゲンの遺伝子発現の誘導など働きが明らかになっている。

これらの特徴的なメカニズムから原料への注目度が高く、同社では新規のコラーゲン素材として提案を強化している。担当者は「展示会などに出展した際も多くの企業から問い合わせがきた。コラーゲン産生のスイッチという独自のメカニズムをアピールしていきたい」と話している。

 また、原料自体は無味無臭のため商品設計のしやすさも特徴。顆粒やドリンクなど幅広い剤型で活用できる。


↓↓↓ 購読(電子版・紙版)のお申込みは以下よりお願いします ↓↓↓

ヘルスライフビジネス|株式会社ヘルスビジネスメディア (health-mag.co.jp)

関連記事