アガリクスKA21株の国際論文を発表/東栄新薬

2024年6月5日

犬猫の真菌症改善効果を示唆

東栄新薬(東京都三鷹市)は、露地栽培アガリクスKA21株の犬猫に対する真菌症(イヌのマラセチア)改善効果について、学術誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・メディカルマッシュルーム」に論文が掲載された。KA21株に関する海外論文は本件で33報目となった。

東京薬科大学免疫学教室および森のいぬねこ病院(仙台市)との共同研究では、真菌症の一種であるマラセチアを発症したイヌを対象にKA21株を300㎎/日、3か月にわたって摂取させた。

その結果、経口ステロイド薬を摂取していない群において血中の真菌由来β‐グルカンに対する抗体値が有意に上昇したほか、臨床症状の改善が認められた。この結果から、KA21株の継続的な摂取がマラセチアなどの真菌症の症状軽減や再発予防に役立つとともに、ステロイド薬の減量や離脱をスムーズにする可能性が示唆された。

なお、過去の研究ではKA21株の摂取による犬猫の真菌症(マラセチア性皮膚炎、外耳炎、皮膚糸状菌症)の症状緩和効果を確認し、学会発表を行っていることから、同社では犬猫の真菌症対策にKA21株の活用を提案していく方針だ。

最近では、国際的なニュース雑誌「TIME」(5月27日発行号)に同社・元井章智社長がアガリクスのリーディングカンパニーとしてインタビューを受けるなど、海外からの注目度も高まっており、優れた品質と確かなエビデンスを武器に海外市場においてもKA21株のさらなる認知拡大に取り組んでいく考え。


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